乳頭整形は、単に見た目の美しさだけを追求する手術ではなく、授乳など乳頭の機能を最大限に生かすことが重要です。
陥没乳頭とは、乳頭が外側に突出せず、胸の内部に引っ込んだ状態を指します。陥没乳頭の場合、必ずしも手術が必要というわけではありませんが、分泌物が溜まりやすく炎症が起きやすいため、乳腺炎などの乳房疾患予防の観点から、陥没乳頭の矯正手術を受けることが望ましいとされています。患者さんによって乳頭や乳輪の大きさ・状態は異なるため、施術前には専門医との十分なカウンセリングが必須です。平均的な乳輪の直径は 3.5〜4.5cm、乳頭の直径は 1〜1.5cm です。

分泌物による感染予防・スムーズな授乳・悪臭や炎症の改善
乳頭整形の目的

01.衛生目的
乳頭が陥没している場合、乳汁がスムーズに排出されず、悪臭や炎症が起こる可能性があります。
02.美容目的
乳頭の形が陥没していると、性的魅力が損なわれることがあります。
03.授乳の観点
母親の場合、乳頭が陥没していると、授乳が難しくなることがあります。
04.感染予防の観点
乳頭が陥没していると、乳汁や分泌物がうまく排出されず、皮膚が細菌に感染することがあります。
乳頭整形方法
陥没が軽度の場合

STEP01
乳頭の根元に、2mm程度の切開を入れます。
STEP02
乳頭を下側から引き上げつつ、余分な線維組織を取り除き、乳腺や乳管は損なわないようにします。
STEP03
乳頭の形を保ちながら、しっかり縫合します。
陥没が重度の場合

STEP01
乳頭の両側を切開します。
STEP02
下側から乳頭を引っ張っている線維組織を切除します。
STEP03
再び陥没しないよう、乳頭の下の組織を補強します。
STEP04
乳頭の形を保ちながら、しっかり縫合します。